LEDの光で野菜が育つ?その理由とメリットをわかりやすく解説!
最近では、LEDの光を使って野菜や植物を育てる方法が広まりつつあります。
でも「どうして太陽じゃなくてLEDで育つの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
ここでは、その理由やLED栽培のメリットについてご紹介します。
植物が光で育つしくみ 植物は、日光を浴びることで「光合成」を行い、成長しています。
光合成とは、葉の中にある「葉緑体(ようりょくたい)」という部分が、水と空気中の二酸化炭素を使って酸素をつくり出す働きです。 実は、太陽の光のすべてを使っているわけではなく、植物が必要としているのは「赤」と「青」の光だけ。この2つの光が特に光合成を助ける役割を果たしています。
- 赤色光(波長 約660nm):光合成を活発にし、花や実をつけやすくします
- 青色光(波長 約450nm):葉や茎の成長を助け、しっかりした植物に育ちます
LEDは、この「赤」と「青」の光をピンポイントで当てることができるため、植物にとってとても効率のいい光源なんです。
- LED栽培では、植物の成長に必要な光を効率よく当てられるため、土で育てるよりも早く育ちます。
栽培環境をコントロールできることで、生長がスムーズになり、収穫までの時間を短縮することができます。
- 害虫がつきにくく農薬を使わなくてもいいため、きれいで安心な野菜が育てられます。 LEDは熱をほとんど出さないので、葉っぱが焼ける心配もありません。
- 天気や季節に左右されず、いつでも新鮮な野菜がつくれます。
LED栽培には、主に「土を使った方法」と「水だけで育てる方法(水耕栽培)」の2つがあります。
とくに人気なのが【水耕栽培(すいこうさいばい)】です。
水耕栽培って?
水耕栽培は、土の代わりに栄養を含んだ水だけを使って育てる方法です。
水と空気をポンプで循環させながら育てるので、根っこにも酸素が行き渡り、野菜がぐんぐん元気に育ちます。
- ●雑菌や害虫がつきにくく、農薬いらず
- ●土の準備や手入れがほとんどいらない
- ●匂いや汚れもないから、室内での栽培にもぴったり
「人工の光で育てた野菜は栄養が少ない」と思われがちですが、実際はLEDの光でも太陽光と同じように育ちます。
むしろ、天候の影響を受けない分、安定しておいしくて栄養価の高い野菜がつくれるのです。
「人工の光で育てた野菜は栄養が少ない」── 実はこれは誤解です。
LEDの光は植物の光合成に必要な波長だけを照射するため、効率よく育ちます。
日照の不安定な環境よりも、安定した条件で育てられるLED栽培の方が、結果的に味や栄養価が高くなるケースも多いのです。
LED栽培は、これからの時代にぴったりな新しい農業のかたちです。
おうちの中で、簡単においしい野菜を育ててみませんか?