インバーターとコンバーターの違い
インバーターとコンバーターは、どちらも電気の種類を変換する装置ですが、役割はまったく異なります。 まずは下の比較表で、違いを一目で確認してください。
| 項目 | インバーター | コンバーター |
| 変換内容 | 直流(DC)→ 交流(AC) | 交流(AC)→ 直流(DC) |
| 主な用途 | 車・船で家庭用電化製品を使う | 電子機器を動かす電源を作る |
| 身近な例 | 車載インバーター、非常用電源 | ACアダプター、電源基板 |
| 出力 | AC100Vなど | DC12V / DC5V など |
インバーターとは?
インバーター(Inverter)とは、直流電源(DC)を交流電源(AC)に変換する装置です。 車のバッテリーやソーラー発電などの直流電源を、家庭用コンセントと同じAC100Vに変換できます。

車内や船舶内で家電製品を使用できるほか、災害時の非常用電源としても活用されています。
インバーター選びの基本ポイント
- 使用する電化製品の消費電力(W)を確認する
- 起動時に大きな電力が必要な製品は余裕のある容量を選ぶ
- 精密機器には正弦波タイプがおすすめ
コンバーターとは?
コンバーター(Converter / Rectifier)とは、交流電源(AC)を直流電源(DC)に変換する装置です。 多くの電子機器は直流で動作するため、内部で必ずコンバーター(整流回路)が使われています。

主な用途例
- パソコン・テレビなどの電子機器用電源
- ACアダプター内部の電源回路
- 制御回路・測定機器

まとめ
✔ 家電を使うためにDC → ACへ変換するのが「インバーター」
✔ 電子回路を動かすためにAC → DCへ変換するのが「コンバーター」
用途が逆になるため、目的に合った機器を選ぶことが重要です。


















