乾電池(かんでんち)は、電解液を固体に染み込ませて担持させ、扱いやすくした一次電池である。
円筒型電池の規格比較 |
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中国 |
日本 |
アメリカ |
サイズ/ mm |
品種 |
備考 |
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直径 |
高さ |
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1号 |
単1形 |
D |
32.2 - 34.2 |
59.5 - 61.5 |
乾電池 |
※中国で電池の数え方は~节です。 |
3号 |
単2形 |
C |
24.7 - 26.2 |
48.5 - 50.0 |
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5号 |
単3形 |
AA |
13.5 - 14.5 |
49.0 - 50.5 |
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7号 |
単4形 |
AAA |
9.5 - 10.5 |
42.5 - 44.5 |
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8号 |
単5形 |
N |
10.7 - 12.0 |
28.0 - 30.2 |
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9号 |
単6形 |
AAAA |
7.7 - 8.3 |
41.5 - 42.5 |
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9V |
9V形 |
9V |
15.5 - 17.5 |
46.5 - 48.5 |
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18650 |
18650型リチウムイオンバッテリー |
18650 Li-ion Battery |
18 |
65.0-69.0 |
リチウムイオン二次電池 |
CR123A×2本サイズ |
※乾電池(かんでんち)は、電解液を固体に染み込ませて担持させ、扱いやすくした一次電池である。 |
リチウムイオン電池の分類 | |
形状による分類 | 円筒型 角型(鉄缶、アルミ缶) ラミネート型 |
正極材料による分類 | コバルト系 マンガン系 ニッケル系複合材料 |
負極材料による分類 | グラファイト系 コークス系 |
リチウムイオン電池のサイズ
標準的サイズ | 備考 | |
円筒型 | 18650 18500 17670 14650 14500 | ※円筒型リチウムイオン二次電池の規格(サイズ)は、直径(mm単位で2桁)+ 長さ(0.1 mm単位で3桁)の計5桁の数字で表される。 |
角型 | フットプリント34×50 30×48 厚さ3mm台~10mm台 | ※型リチウムイオン電池の寸法表記はメーカーによって異なっています。もともと「幅 + 厚さ + 高さ (全てmm単位)」という動きがあったのですが、大手メーカーがすでに「厚さ(0.1mm単位) + 幅(mm単位) + 高さ(mm単位)」で表記していたこともあり、統一には到りませんでした。最近は後者の表記が多いようです。例えば「383450」は厚さ3.8mm、フットプリント(幅×高さ)が34mm×50mmです。角型のサイズはメーカー各社の製造品目を知らないと、読解不能です。 |
ラミネート型 | ラミネート形は角型に準じます。 |
バッテリー用語集
読み方 | 説明 | |
液漏れ(漏液) | えきもれ(ろうえき) | 電池が過放電状態になると、ガスによる内圧上昇が生じる。この際危険を回避するためのガス排出弁が作動し、ガスとともに電解液が漏れる現象。 |
円筒型 | えんとうけい | リチウムイオン電池の種類。(他に角型、ラミネート型がある。)円筒型はもっとも低コスト、かつ同体積では最も高容量で外形の寸法も安定している。ただし多数のセルを組み合わせた場合には隙間ができ、密度が小さくなる。円筒型はすべて鉄缶。 |
温度ヒューズ | おんどひゅーず | 機器内の温度を感知し、一定温度に達した際に回路を遮断する安全装置。遮断後は復帰しない。 |
化学電池 | かがくでんち | 化学反応によるエネルギーを、電気エネルギーに変換する電池。ほとんどの電池(一次電池、二次電池、燃料電池)がこれにあたる。 |
過充電 | かじゅうでん | 満充電状態を越えて充電されること。必要以上の過充電を行うと、電池に悪影響を及ぼす。 |
ガス排出弁 | がすはいしゅつべん | 高温状態など急激な内圧上昇が生じた際、ガス排出弁が圧力を開放し危険を回避する。安全弁ともいう。 |
過電圧 | かでんあつ | 電気化学反応において、正極と負極の電位が平衡にあるとき(平衡電極電位)と比べて、余分に電位がかかっている状態をいう。 |
過放電 | かほうでん | 規定の終止電圧を下回って放電すること。 |
急速充電 | きゅうそくじゅうでん | 大電流を流すことにより短時間で充電すること。 |
組電池 | くみでんち | 単電池をニッケル板で複数接続し、熱収縮チューブでパックされたもの。パック電池ともいう。 |
公称電圧 | こうしょうでんあつ | メーカーが規定した目安となる電圧。 |
公称容量 | こうしょうようりょう | メーカーが規定した目安となる容量。 |
コネクタ | こねくた | 複数の配線を接続するための電気部品。 |
サイクル使用 | さいくるしよう | 充電と放電を繰り返して使用すること。一度充電して放電するまでを1サイクルという。 |
サイクル特性 | さいくるとくせい | 充放電の繰り返しにより、電池容量が低下する特性。1C 充電と1C 放電を繰り返したときの容量値の推移をみる。 |
作動電圧 | さどうでんあつ | 実使用時(負荷をかけた状態)の電圧のこと。 |
自己放電 | じこほうでん | 電池内部の化学反応により、時間の経過とともに徐々に容量が減少すること。高温の場所に放置しておくと、自己放電は大きくなる。 |
終止電圧 | しゅうしでんあつ | 放電を終了させるために規定した電圧。終止電圧を下回ると過放電となる。 |
スマートバッテリー | すまーとばってりー | インテルとその他電池メーカーが定めた、電池駆動機器、電池パック、充電器間の情報管理に関する規格。スマートバッテリー準拠の電池パックは、満充電容量、現在の充電量、充放電サイクル数などの情報を本体に通信する。 |
短絡 | たんらく | 電気回路の二点間を、きわめて低い抵抗値の導線で接続される状態のこと。ショートともいう。 |
直列 | ちょくれつ | 正極と負極を接続すること。Series。(⇔並列) |
定格電圧 | ていかくでんあつ | 各機器の定められた電圧のこと。 |
定格容量 | ていかくようりょう | 規定の電流条件の下、満充電状態から放電終止電圧まで放電させたときに取り出せる電気量のこと。 |
トリクル充電 | とりくるじゅうでん | 負荷から切り離して微弱な電流を継続的に流し充電しておくこと。急速充電に比べ電池への負荷を軽減できるため、電池寿命を延ばすことができる。 |
鉛蓄電池 | なまりちくでんち | 正極に二酸化鉛、負極にスポンジ状の鉛、電解液に希硫酸を用いた二次電池。公称電圧は2.0V。 |
ニッカド電池(ニッケルカドミウム電池) | にっかどでんち(にっけるかどみうむでんち) | 正極に水酸化ニッケル、負極に水酸化カドミウム、電解液に水酸化カリウム水溶液を用いた二次電池。公称電圧は1.2V。 |
ニッケル水素電池 | にっけるすいそでんち | 正極にオキシ水酸化ニッケル、負極に水素吸蔵合金、電解液に水酸化カリウム水溶液を用いた二次電池。公称電圧は1.2V。 |
ブレーカ | ぶれーか | 電池が一定温度に達した際、あるいは一定電流値が流れた際に電流を遮断するもの。 |
並列 | へいれつ | 正極と正極、あるいは負極と負極を接続すること。Parallel。(⇔直列) |
放電終止電圧 | ほうでんしゅうしでんあつ | 放電を終了させるための蓄電池の端子電圧。 |
保護回路 | ほごかいろ | 過充電、過放電、過電流、過熱を防止するために、電池パックに組み込まれている回路。 |
容量 | ようりょう | 電池がもつ電気量。単位はアンペアアワー(Ah)またはミリアンペアアワー(mAh)で表す。 放電電流(A)×放電時間(h)=容量(Ah) |
容量維持率 | ようりょういじりつ | 初期容量に対する再測定時の容量比。容量維持率が高いほど、優れたサイクル特性であるといえる。 |