光束とは何でしょうか?
単位時間に光源から出る光の量(記号:F 単位:lm [ルーメン])
光源から発せられる光には様々な電磁波(電磁波:電場と磁場によって作られる空間を伝わる波)が混ざり合っています。この電磁波として伝達されるエネルギーを総称して放射といい、単位時間にある面を通過する放射エネルギー量を放射束といいます。
放射束を目の感度のフィルター(視感度)にかけて見た量を光束といい、【図1】のaに示すような放射束がある場合、光束はaと分光視感効率曲線(比視感度)bを掛けて得られる曲線cで示される面積で表されます。
従って、人の目が光として感じる380nm~780nm(nm [ナノメートル、ナノメータ]:1nm = 1×10-9 m)以外の放射束がいくらあっても光束はゼロとなり、照明としては何の寄与もしないことになります。逆に分光視感効率曲線のピークである555nmでは、光束に寄与する程度は大きくなります。表1に具体的な光束値の例を示します